【作業療法士が解説】抱っこで腰が痛くなる原因┃「10㎏の壁を乗り越える3つの対策

症状

この記事で伝えたいこと!

子どもを抱っこして腰が痛くなる最大の理由は、

子どもの体重ではなく「重心が身体から離れた位置にあること」です。

腰への負担は次の原理で増えます。

腰への負担 = 重さ × 距離

そのため次の3つを意識するだけで、腰の負担は大きく減らすことができます!

  1. 子どもをなるべく身体に近づけて抱く
  2. 股関節を使って持ち上げる
  3. 抱っこ紐やヒップシートで重心を分散する

抱っこすると腰が痛い…その原因は?

こんな経験はありませんか?

  • 外出の帰りに腰が痛くなる
  • 長時間抱っこできない
  • 腕も腰も限界になる

この症状は、多くの親が2歳頃に感じ始めます。

大きく育ってくれて嬉しい反面、抱っこが辛くなる人が増えます。

俗にいう「10kgの壁」

しかし、

原因は体重だけではありません。

「10kgの壁」の本当の理由

抱っこが辛くなる理由は次の3つです。

原因内容
体重増加約10〜12kgになる
重心距離身体から離れる
抱っこ頻度歩き疲れで増える

特に重要なのが

重心距離

です。

腰の負担は、 重さ × 距離 で増加します。

腰に負担がかかる抱っこの姿勢

次の抱き方をしている人は、腰の負担を増加させる可能性が高いかも!

  • 腕だけで抱える
  • 子どもとの距離が遠い位置で抱える
  • 腰を反らす
  • 片側の腰に乗せる

セルフチェック

次の項目に当てはまりますか?

□ 腕だけで抱っこしている

□ 片側抱っこが多い

□ 子どもが身体から離れている

□ 抱っこで腰が反る

2つ以上当てはまる場合

腰への負担が大きい抱っこ姿勢

となっている可能性があります。

生体力学で考える「抱っこ腰痛」

身体と重心までの距離が違うとどうなるか体験してみよう!

実験

 ①米袋(5kg)を胸に近づけて持つ

 ②腕を伸ばして持つ

    多くの人が、

    ②の方が重く感じると思います。

    ①と②の違いは、身体と重心までの距離です!

    重さ × 距離 で腰への負担が増えます。

    遠ければより重たく感じるし、

    近ければ少ない力で姿勢を保持することができます。

    抱き方による腰負担の違い

    抱き方腰の負担
    身体密着抱っこ小さい
    腕抱っこ大きい
    片側抱っこ非常に大きい

    腰を守る抱っこのコツ

    作業療法の観点から重要なポイントは3つです。

    ① 子どもを自分の身体に近づける

    最も重要なポイントです。

    胸に密着させる

    だけで腰の負担は大きく減ります。

    身体と重心までの距離が近くなるから♪

    ② 股関節を使う

    抱き上げるときは

    腕だけで抱え上げずに、

    膝と股関節を曲げて持ち上げる

    ことが重要です。

    手順

    1 子どもに近づく

    2 膝と股関節を曲げて、

    3 密着させる

    4 脚で立ち上がる

    ③ 体幹を使う

    体幹(コア)は、 身体を安定させる筋肉群 です。

    腹筋

    背筋

    骨盤周囲筋

    を使うことで腰が安定します。

    これは腰痛予防の基本と同じですね。

    抱っこアイテムの役割

    抱っこ紐ヒップシート

    重心を身体に近づけるために

    最も適したグッズです!

    選ぶポイント

    ポイント理由
    骨盤支持腰負担減少
    重心分散全身で支える
    肩ベルト肩の負担軽減

    まとめ

    抱っこ腰痛の原因は、重さではなく重心距離の問題です。

    腰を守るためには、

    1. 身体に近づける
    2. 股関節を使う
    3. 重心を分散する

    の3つが重要です。

    身体の使い方を少し変えるだけで、腰への負担は大きく減らすことができます。

    そして何より大切なのは、

    「子どもとの時間を無理なく楽しめること」

    です。

    腰を守りながら、子育てライフを楽しみましょう。

    おわりっ

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